2月18日(火)にこにこカフェ IN ホームタウン宝木

イラン・イスラム共和国のお話しを聞こう


宇都宮北西支部「にこにこカフェ」は、
第3火曜日10時~12時にこにこハウスで15名ほどで活動しています。
今回はそのひとつとしてイラン・イスラム共和国について勉強することにしました。


イランといえば、子どもの頃に学校で教わったのは、魅力的な音楽と魅力的な女性、そしてペルシャ絨毯などが有名な穏やかな国ということでした。しかし現在はアメリカと軍事的な緊張が高まっています。これは日本にとっても生活に直結する大きな問題です。イランはサウジアラビア・アラブ首長国連邦に次ぐ石油供給国であり、日本は大変お世話になっているのです。そこで、本当のイランを知りたいと、近所にお住まいの夫妻(旦那さんがイラン出身)にお話しを聞くことにしました。

今回は約30人の参加者、そしてイラン出身の旦那さんと日本人の奥さんと
イラン流のティータイムで楽しい時間を過ごしました。

旦那さんは日本語がとっても流暢、そしてユーモアたっぷりです。
イランを地図で分かり易く説明してくださいました。

私たちが描いていたイランとはまったく違う国でした。
日本のマツダ車は神様、アルコールは禁止、飲用したら罰せられる、収入は日本人の四分の一程度、
しかし快適な生活を送っています、等々。

奥さんは参加者の質問に答えて下さいました。
学校問題、貧困問題、医療制度、税金、水、スカーフ・マント・ルサリについて、玉葱の効用、
イランと日本語の共通点、宗教について、等々。

ご夫妻のお話しに参加者は興味津々で飽きることなく聞き入っていました。

ご夫妻はイランで2人の子どもを育てました。言葉もままならない中、800gの男の子の母になり、そして、その子は全盲でした。しかし希望を持ち、イランの方々から力をもらい育てました。現在ピアニストの道を歩んでいます。「子どもには可能性がある。諦めず認める大切さが必要です」とご夫妻は言います。

旦那さんは紅茶の淹れ方を教えてくださいました。またイランの子どもたちが食べるおやつをカフェの仲間たちと楽しく作り、みなさんにふるまいました。卵にディールとミントとバターを入れてお焼きにしキュウリのピクルスをナンで巻いたおやつ、イランの角砂糖、そして紅茶。角砂糖は日本のものとは別物で優しい味と舌ざわりでした。

「みなさんに会えて嬉しいです。みなさんの顔、全員は覚えられない。私に会ったら声をかけてください。イランではせっかく生きて来たのだから楽しく生きよう、そして困った人を助けるのは当然のことだと信じています」
と、旦那さんは話してくれました。イランの人間性を知りました。

参加者はまだまだ話したいことや聞きたいことがいっぱいあるようでしたが、
2時間と限られた時間でしたので、心のおみやげに、と終わりました。

(著:北西支部 組合員)


 

イラン・イスラム共和国とは・・・

言語:ペルシャ語、トルコ語、クルド語等

人口:8千万人(2016年時点)

首都:テヘラン

宗教:イスラム教(主にシーア派)